漢字のまち喜多方 ~約3,000年前の古代文字に触れる~

髙橋政巳先生の紹介

樂篆家 髙橋政巳先生プロフィール

髙橋政巳
昭和22年(1947年)福島県生まれ。樂篆工房主宰。
刻字の草分け的存在で前国際刻字連盟初代会長の故長揚石氏に師事。
篆書を始めとする書を通じ、文字の持つ素晴らしい歴史的意味や美しさの伝承に幅広い活躍をしている。
また、木や石等に漢字を彫る刻字家としても活躍。漢字の源である象形・甲骨・周時代の金文等を租形として、独自にデフォルメされたその創作的書体は、現代の漢字にはない新鮮さと、人々を魅了する独特の美しさがある。

現在、拠点を喜多方に置き、毎日展会員、NHK文化センター講師、日本刻字協会理事及び審査員、欣刻会会長を務めながら、創作活動を続けている。

樂篆家とは

樂篆家
私は木や石に文字を彫る「刻字」という仕事をしている。書も書いている。どんな文字を彫ったり書いたりしているかというと、今から2000年~3500年くらい前の書体である古代漢字が多い。

象形・甲骨や金文、また篆書といわれる書体である。この漢字に魅せられ、私は樂篆家(らくてんか)と名乗っている。なんで樂篆なのかというと、字のごとく、そりゃもう、楽しいからである。漢字は本当に楽しい。

なんで楽しいかというと、美しい自然を感じるからである。最高のデザインの結晶だからである。そして人間の根本を表す哲学の塊だからである。

漢字と取り組んでいると、奥深い意味への驚きの連続である。とにかく漢字はすごいのだ。事実、この3000年以上も前に創られたこの漢字は、今も、私たちの生活の中でイキイキと活躍している。