漢字のまち喜多方について
喜多方は、蔵のまち、ラーメンのまち、そして、漢字のまちに。
約3000 ~ 3400年前の甲骨文字や金文、篆書などの漢字(古代文字)には、単に伝達、文字表記の手段としての側面だけでなく、思想的・政治社会的な影響などがすべて表されています。
漢字の語源は私たちの生活の身近なものから成り立っており、古代文字に込められた意味が造形的にも感じとれる面白さや美しさがあります。
楽篆家 故 高橋政巳の書は絵画のようでもあり、蔵の街並みが特徴の喜多方にマッチしており、まちとしても受入れやすいアイコンとなっています。
市内の200 を超える各店舗には、店名のほか業種や店主の好きな言葉など、古代文字で店のコンセプトをひと文字入れた、会津桐の木看板が掲げられ、まちなかを回遊する散策ルートを彩っています。
名は体をあらわす
古代文字は、名前に使われている漢字の意味と自分の姿が自然と重なり「名は体をあらわす」がリアルに実感できる点で人々を魅了します。
語源と書を心と体で理解することは、言葉の世界を豊かに彩り、独自の文化や精神性を受け継ぎ、感性を磨く力ともなりうるもので、この漢字のもつ歴史的意味や美しさをより広く発信していくことを目指しています。
古代文字を楽しむ
単体としての漢字教育のみでなく、「書く・聴く・創る・見る・学ぶ」を様々な形で体験してもらうことを通して、子どもからお年寄りまで老若男女問わず、多くの人々に漢字・古代文字を楽しんでもらう取り組みを展開しています。
一度訪れると満足する観光集客のアプローチではなく、古代文字を活用した新たなまちの文化づくりをすすめます。
樂篆家 髙橋政巳先生
今から2000年〜3500年前の書体である古代漢字は、象形・甲骨文字や金文、また篆書といわれる書体である。
この漢字に魅せられ、私は樂篆家(らくてんか)と名乗っている。
なんで樂篆なのかというと、字のごとく、そりゃもう、楽しいからである。漢字は本当に楽しい。なんで楽しいかというと、美しい自然を感じるからである。最高のデザインの結晶だからである。そして人間の根本を表す哲学の塊だからである。
漢字と取り組んでいると、奥深い意味への驚きの連続である。とにかく漢字はすごいのだ!事実、3000年以上も前に創られたこの漢字は、今も私たちの生活の中でイキイキと活躍している。
漢字のまち喜多方では、漢字の美しさや奥深さを楽しみながらまちを巡るツアーや、
楽篆工房 古代文字ギャラリーへのお越しも、心よりお待ちしております。